2025-03-04
少子高齢化や核家族化によって、近年は日本全国で空き家が増加しています。
放置してしまうと倒壊や景観悪化のリスクが高まるため、たとえ誰も住んでいなくても、適切に維持管理をおこなわなくてはなりません。
しかし、管理が思うようにできないため、解体を検討する方も多いのではないでしょうか。
解体には高額な費用がかかるため、資金力が必要です。
今回は山梨県甲府市で空き家を所有している方に向け、解体工事にローンは利用できるのか、種類や利用時の注意点について解説します。
\お気軽にご相談ください!/
まずは、解体工事にローンは利用できるのか否か、費用の目安とともに解説します。
結論から申し上げますと、解体工事にローンを利用することは可能です。
解体業者への支払いは、現金一括払いが一般的となります。
そのため、分割払いやクレジットカード払いが利用可能なところは少ないといえるでしょう。
しかし、解体工事にはたくさんのお金が必要になるので、ローンを利用したいという需要は多いです。
近年は、そのニーズに応えるため、解体工事用のローンを取り扱う金融機関が増えています。
解体工事にローンを利用する場合は、金融機関などに相談し、融資を受けることになります。
お金を借りることになるので、審査も必要です。
そのため、住宅ローンを使ってマイホームを購入する仕組みと似ています。
金融機関によって審査の条件や金利、借り入れ可能額などが異なるので、ご自身に適したものを選ぶことがポイントです。
解体予定の家が空き家の場合、工事費用の融資を受けやすい傾向にあります。
先述のとおり、近年は日本全国で空き家が増え続けており、山梨県甲府市も例外ではありません。
空き家を専用として、解体工事のローンもあり、利用のハードルは低いといえます。
保証人や担保も不要で、金利も低く設定されていることが多く、費用を工面しやすくなるでしょう。
空き家の解体費用は、建物の種類や地域など、さまざまな条件によって異なります。
一般的な木造一戸建て(建坪30坪)なら、120万円~180万円ほどが目安です。
また、構造別に見ると、木造は1坪あたり4万円~5万円、鉄骨造は1坪あたり6万円~7万円、RC造であれば1坪あたり7万円~8万円が目安となるでしょう。
また、周辺環境によっても費用が変わってきます。
たとえば道路幅が狭く重機が侵入できない場合、人の手を使って工事がおこなわれます。
住宅密集地であれば、防音や粉塵対策、足場の設置などが必要になるでしょう。
人件費が多くかかったり、工期が長引いたりする場合、コストがアップしやすくなります。
▼この記事も読まれています
不動産相続で起こり得るトラブルとは?事例や解決策を解説
\お気軽にご相談ください!/
続いて、解体工事に利用できるローンの種類について解説します。
種類としてまず挙げられるのが、住宅ローンです。
住宅ローンはマイホームを購入したり、家を増改築したりするときに利用する種類となります。
空き家を解体するにも利用できますが、適用されるのは原則建て替えによる解体工事のみです。
古い空き家を壊して新築を建てる際、その新築物件の住宅ローンに、工事費用のローンを組み込むことができます。
そのため、住宅ローンを使う場合は、建て替えを前提にするという点を、押さえておく必要があるでしょう。
住宅ローンのメリットは、金利が低いことです。
金利が低ければ支払い総額を抑えることができ、金銭的な負担を小さくすることができます。
解体ローンも、種類の一つです。
解体ローンなら、空き家を更地にするだけの場合でも、利用することができます。
メリットは、先述のとおり保証人や担保が不要で、金利も低く設定されていることが多い点です。
利用のハードルが低く、工事費用を無理なく工面することができます。
ただし、住宅ローンなどと違い、すべての金融機関で利用できるわけではありません。
解体ローンを一つの商品として提供する金融機関は増えているものの、取り扱っていないところもあります。
そのため、利用できる金融機関が限られることがデメリットです。
プロパーローンとは、多目的に利用できるローンの種類です。
別名無担保ローンとも呼ばれ、金融機関が独自に提供している商品となります。
プロパーローンの特徴は、保証人や担保が不要なところです。
そのため、住宅ローンが否決になった場合でも、利用できる可能性があります。
ただし、保証人や担保が不要ということは、申し込み者の属性や信頼性が、審査で重視されるということです。
審査がとても厳しく、金利も高めに設定されていることにも注意が必要となります。
種類として、フリーローンも挙げられます。
フリーローンとは、引っ越しや出産費用など、幅広い用途で利用できる種類です。
保証人や担保が不要な商品があり、まとまった資金が必要なときに利用する方も多くいます。
デメリットは、借り入れできる金額が300万円~500万円という風に、ほかの種類に比べて少ないことです。
金利も高く設定されているでしょう。
とはいえ、解体費用のみを賄うだけであれば、問題なく利用できることと思います。
▼この記事も読まれています
相続した不動産は3年以内の売却がおすすめ!利用できる特例とは?
\お気軽にご相談ください!/
最後に、解体工事でローンを用いる場合の注意点について解説します。
注意点としてまず挙げられるのが、手続きに時間がかかることです。
金融機関などからお金を借りる際は、どのようなケースであっても審査や融資の手続きが必要となります。
審査を受けるためには、期限までに必要書類を準備したり記入したりしなければなりません。
店舗に足を運ぶ時間も必要になるので、スケジュールの調整を求められることもあるでしょう。
もし書類に不備があった場合、結果が出るまでに時間がかかることになります。
工事のスケジュールが当初とずれてしまい、予定どおりにいかなくなることもあります。
申請や融資の実行をスムーズにおこなうためには、解体することが決まった時点で、速やかに動き出すことがポイントです。
工事費用の支払いと融資を受ける時期が異なることも、注意点の一つです。
たとえば住宅ローンの場合、融資が実行されるのは、一般的に建て替え工事の完了後となります。
解体費用は工事の完了後に請求されるため、支払いと入金の時期が異なります。
費用の支払いができないと困ってしまうので、自己資金を準備したり、あらかじめ金融機関などに相談し、タイミングを話し合っておいたりすることが重要です。
▼この記事も読まれています
空き家の外壁塗装が必要な理由とは?塗装する時期の目安も解説
空き家の解体工事ではたくさんのお金がかかるうえ、分割払いやクレジットカード払いに対応していないところが多いため、ローンを利用することができます。
住宅ローンや解体ローン、プロパーローンやフリーローンなど、工事費用を賄えるローンは複数の種類があるため、ご自身に適したものを選ぶことがポイントです。
注意点として、手続きに時間がかかることや、工事費用の支払いと融資を受ける時期が異なることなどが挙げられます。
甲府市の不動産売却なら株式会社ビルドトラストへ。
地域密着の安心感・相続相談・住み替え相談が強みで、お客様に寄り添ったご提案をさせていただきます。
ぜひ、お気軽にお問い合わせください。